働き方 悩める女子

少し回復傾向と思っていた中、年末にコロナ感染者が急増しGO TO トラベルが中止となり、また世の中が逆戻りしてしまいそうな状況となっています。ここに来て飲食、アパレルの倒産も増え、運転資金の目減りは理美容サロンにも言えることではないでしょうか。
とは言え、売上げに直結するスタイリストはオーナーも手放したくないのが本音ですので、その矛先はどこへ行くかというと、そうアシスタント、レセプションですね。

人を育てない業界に先は見えない

近年、町工場や老舗店の後継ぎが見つからず廃業に追い込まれるケースが増えています。少子化や職種自体に人気がないと言われればそれまでですが、本気で後継者をつくろうとしなかったのではないかという考え方も出来ます。レシピを後継者に教えないラーメン屋なども沢山あり、店主が交通事故などで亡くなったらもう閉店です。家族や社員だけでなくそこに集うファンも見捨ててこの世を去るのは残念な話です。
企業・業界が栄えていくためにも教育・人を育てることに、この理美容業界もそろそろ本気を出した方が良いのではないでしょうか。人を使い捨てにする時代はとうの昔に終焉を迎えており、人に寄りそう企業・業界こそが、今後生き残っていくのではないでしょうか。

働く側にも責任がある

その意味ではオーナーだけでなく、働く側である美容師・理容師の意識改革が必要でしょう。目先の給与・通勤距離で職場を探す人が多すぎます。最近こそ、社会保険完備が注目されるようになったものの、いまだに社会保険と福利厚生を全く同じものと考えている人もおり、まず、社会人としての最低限の一般常識を身につける必要はあるでしょう。分からないままそのままオーナーになっていくわけですから、物事を人に教えられない人がこの業界に多いのも至極当然ですし、悪のスパイラルにハマっていることに不思議はないと言えます。まず、謙虚さと純粋さを持って物事を教わることに意識を向けた方が良いでしょう。何もせずに給与だけ高いところを探すというのは本末転倒で賢くない動き方と言え、力がついてくれば、自ずと地位・給与は上がっていくものです。

 

この先の人生をあなたは行き抜けるか

人生は長い。厚生労働省によると今、30歳のあなたの親世代が生まれた頃、1960年の女性の平均寿命は70歳(男性は65歳)でしたが、現在は女性87歳(男性81歳)と60年間で女性17歳(男性16歳)も寿命が延びました。あなたが高齢者になる50年後の2070年は、日本の平均寿命はまさに100歳になっていることでしょう。まだ遅くはありません。20代、30代で一般常識を備え、必死に何かに打ち込んで努力した人とそうでない人との差は、あとあと比較にもならないほど大差となって現れることになります。このまま年金も期待できない中でダラダラと不平不満を言いながら生きていきますか。生き抜いていけますか。

未来の美容師・理容師の価値向上のために

2020年12月の前半半月だけでも、給付金の不正受給(栃木)、窃盗(大阪)、痴漢(埼玉)で美容師・理容師が逮捕されています。美容師・理容師自身が成長しない限り、美容師・理容師はこの先もずっと低く見られたままになってしまいます。このままいけば信用すら失い、本当に成り手がいなくなってしまうのではないかと強く危惧しています。いい加減に目を覚まして、人間的成長をし、美容師・理容師という仕事が素晴らしい仕事であることに自ら気付き、一般の方々から見て価値ある仕事になっていって欲しいと切望します。

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