雑学・業界話題 seijinshiki

いわゆるコロナ第3波の感染が日に日に拡大し、ついに2回目の緊急事態宣言が発出されてしまいました。巷ではなぜこのタイミングなのか、遅すぎるという議論がされておりますが、美容業界でもまさになぜこのタイミングなのかと言いたくなる事態に翻弄させられたサロンも多いのではないでしょうか。・・・成人の日です。

2018年に貸衣装屋さんが成人の日当日に雲隠れ、後に破産というドタバタ劇がありましたが、そのときは限定的で美容室や他の貸衣装屋が協力して新成人を祝った美談がありましたが、今回は全国レベルの大混乱。予定通りリアル開催、リモート開催のほかバーチャル成人式などもあったようですが、開始2時間前に中止を決定した自治体もありました。まさにイレギュラーで変更、直前でやっぱり中止と自治体によっても反応が様々で、美容サロンにお勤めの方々は本当に対応に追われた1日だったのではないでしょうか。今回はそんな「成人の日」について、調べてみました。

古くからある世界の成人式的な儀礼・儀式

バヌアツ共和国では、30メートルの高さに組まれた櫓から、足に木のツルを巻きつけて飛び降りるというバンジージャンプに似た儀式「ナゴール」が成人式にあたります。年齢もさることながら、高度医療の発達していないバヌアツで伸縮性のないツルだけで30メートルの高さから飛び降りることは死を意味することもあるようで、その勇気・覚悟を持てるかという点が成人となった証として認められているようで、驚くことに今なお実施されています。その他、アフリカではライオンに勝つことで成人と認められたり、アマゾンでは毒を持つ蟻のはいった手袋に両手を入れ、瀕死の状態になって回復していく試練に耐えることで成人と認められるようです。ちなみにヨーロッパでは家族・親戚・親しい友人を招いてホームパーティをするだけのようで、グローバルな目で見れば命をかけている国もあれば、飲み食いするだけの国もあり千差万別です。

日本では・・・

日本でも古くから成人を祝う儀式は行われており、美容学校のファッションの歴史や着物・着付けの授業の延長で調べた方もおられるかもしれませんが、男性も髪を結い冠や烏帽子をつけ、女性も髪を結いお歯黒をして裳"という腰から下にまとう服を着用して周囲に示す儀式をしていたようで、特に男性の場合はこれを機に幼名から烏帽子名(大人の名前)に改名していました。そして、世界と同じように例えば小枝や草木を60キロ分刈って12キロ分を1日で売り切ったら成人とみなすというように、年齢というよりはある行為ができるようになったら成人とみなされていました。しかし、そのような風習は江戸幕府の終わりとともに、一気に衰退していったようです。

現代風成人式のはじまり

明治となると男性には兵役義務が課せられ、そのための徴兵検査(今でいう健康診断)を受けることとなり、これが事実上の形式的な日本における成人式のはじまりとなり、敗戦により徴兵制度がなくなったことから、1948年7月20日制定の「国民の祝日に関する法律」により「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」との趣旨で20歳を機におこなうことが定められたことが表向きの現代風成人式の始まりですが、実際は、1946年11月22日に敗戦で日本全体が落ち込んでいるムードの中、友人を多く失ったものの復興の起爆剤となる青年たちを励まそうと現在の埼玉県蕨市で開催されたものが日本における現代風成人式の始まりとされています。

「青年祭」と言われていた当時の「成人式」(左)と「青年祭」の名残を残しあえて同市では「成年式」と呼んでおり、発祥の地を示す碑がある(右) 出典:蕨市ホームページ

かつては1月15日が成人の日だった

日本全国共通の祭事として広まったのは「国民の祝日に関する法律」定められた1949年1月15日を初回として毎年開催されるようになってから。なぜ、1月15日だったのか。これはそれまで江戸時代まで開催されていたかつての成人式が小正月(14日~16日とするものや元旦~15日までとするものまで諸説あり)に行われていたこと、そして旧暦の1月15日が満月にあたり年の初めと考えられていたことが起源のようです。そして1949年から1999年まで1月15日に全国各自治体で地元の成人を祝う成人式が開催されてきました。特に千葉県浦安市の成人式は2002年から東京ディズニーランドで開催されることで有名になりましたが、初の東京ディズニーシーでの開催を予定していた今年は、1月開催が叶わず3月7日に延期されたようです。

そして1月の第2月曜日が成人の日に

そして今回、新成人の方々の中に生まれ年である人もいる2000年からは、飛び石連休となる祝日などを連休にして国民に余暇を楽しんでいただきつつ経済をまわしてもらおうと制定されたハッピーマンデー制度により、1月の第2月曜日と制定され今日に至っています。ただ近年では成人式で酒を飲んで暴れたり、成人式の開催字体を妨害する行為が問題となっていました。そのような中での冒頭2018年の貸し衣装トラブル、そして今回のコロナ。成人式の日は何かが起こるというほど年初ドタバタの成人の日ですが、時代も令和となり、1月打第2月曜日開催から20年が経過し、そろそろその開催・運営に大きく舵を切る時期に入ってきたと言えるのではないでしょうか。無くなることはないと思われますが、七五三のように写真を撮って身内でちょっと会食して終わりという時代が遠からず来そうですが、来年はどのようになっているか、美容業界としては注目されるところです。

Related Keyword

QBハウススタイリスト募集!! 詳しくはコチラ

Keyword

QBハウススタイリスト募集!! 詳しくはコチラ

Column Category

トップへ