働き方 独立メイン

2回目の緊急事態宣言が延長されました。経済的に最も影響を受けている業界はやはり飲食業界、旅行業界でしょうか。アパレル業界含め、衣食住の衣食が冷え込むという考えられない世の中になってしまいました。理美容業界も例外ではありません。特に個人店はこの緊急事態宣言は解除されても、なかなか難しい経営手腕が問われそうです。

コロナ以前より独立の厳しさは問題視されていた・・・

10年ほど前までは、サロン勤務を終えて40代が見えてくると自分のお店を持つという夢も後押しし、独立していくのが当たり前の業界でした。しかし、東日本大震災以後、熊本地震、集中豪雨、噴火など自然災害などで直接の被災は避けられたとしても、その影響を受けて閉店・倒産に追い込まれる店・企業が多く、そこに理美容店も含まれ映像などでご覧になった方もおられるのではないでしょうか。そうなると折角持った自分の店はなくなり借金だけが残ったり、そもそも自分の店を持つだけの資金がないという人も多く出てきたわけです。表に出ていないだけで、裏では多くのオーナーが借金を抱え、自己破産したり自殺に追い込まれるケースも多々あったかと思います。

そもそも美容店が多過ぎた

コロナの影響を差し引くため、あえて2019年10月に厚生労働省が発表した「平成30年度衛生行政報告例の概況」をもとに理美容店の数を調べてみると、平成30年度末の理容所数は前年度比1.6%減の11万9,053施設であったのに対し、美容所は同1.4%増の25万1,140施設となっていました。また、日本フランチャイズチェーン協会が同時期に発表した情報によると、2019年10月度のコンビニ店舗数は全国で5万5,688店舗となっており、美容所の数はコンビニの店舗数の実に約4.5倍となっています。一方で、日本の人口はご承知のとおり減少しており、お客さんの取り合いに陥っていたわけです。そこで、マッサージやお茶のサービスを強化して他サロンと差別化してみたり、マッサージを発展させてエステっぽいメニューをつくり有料化するオプションで顧客単価を試みたりしたわけですが、皮肉なことにやればやるほどそれを望んでいない顧客は離れていくばかり。

倒産・休廃業の結果

また、東京商工リサーチによると2011年の東日本大震災以降、倒産・休廃業が急増、2018年には倒産が95、休廃業が242にものぼっています。注目すべきはその理由で、88%が「販売不振」、11%が赤字の累積・運転資金欠乏となっており、結局、お客さんを集めることに苦労していることが浮き彫りとなりました。そこで、ホット○ッパー○ューティなどのクーポンサイトで集めようとするわけですが、割り引かなければいけませんし、掲載料もそれなりにかかり、そのクーポンでご来店されたお客様がリピーターになっていただくことはほぼ皆無と言われ、そのお客様はクーポンが使えるサロンを渡り歩くという調査結果があるほどです。

では、倒産・休廃業したサロンのスタイリストはどこへ行くかというと、同様な店舗では人を大量採用していませんし当事者も同じことの二の舞は避けたいという思いもあり、自然と人手が欲しいチェーン展開をしている大手美容室に行くわけになるのですが、今まで小さいサロンながらもオーナーや店長として働いていた方々にとって、多くの人と働くことに慣れていなかったりプライドもあったりして、大手チェーン店はなかなか馴染めない人が多いのも事実のようです。結果、自分のお店を持たずして、時間やシフトが自分のペースで働けて、自分についていた顧客を引っ張ることも可能ということで、業務委託へと流れていったわけです。

その結果が業務委託ブーム

美容師の求人サイトをみますと空前の業務委託ブームとなっているようで、業務委託サロンを募集する店舗、そこで働きたいというスタイリストで盛況のようです。ここからは個人的な見解になりますが、しばらくこの業務委託ブームを続くでしょう。業務委託サロンのオーナー側も倒産・閉店した物件を借りることで、大きな設備投資は不要でしょうし、物件も選びたい放題です。一方で、応募者も常に一定数集まり、求人募集にもさほど資金投下をしなくてもよくなっていくのではないでしょうか。このような状況が暫く続くと思われますが、その後に来るものは何か。世の中のサロンが業務委託サロンか大手サロンかしかなくなって来るでしょう。

顧客目線で見れば、従来の個人サロンは近所にあるから、知人が経営しているからという理由で通っていた方もおられると思いますが、業務委託サロンにしろ大手サロンにしろ利益を考えますと、交通不便で集客が難しい住宅地の中の物件には手を出しませんので、当然近所に行くサロンがなくなっていきます。都市部は良いとして、本当に過疎化が進む都道府県では、美容室に行くのに1時間、2時間かけて町に出なくてはいけない、という時代がすぐそこまでやってきているということです。

コロナの影響を加味すれば・・・

放っておいても上記の流れになると思われる中で、コロナの影響を加味するとどうなるでしょうか。まず世の中の雇用が崩れていき、専業主婦はいなくなり誰もが非正規として働く、もしくは副収入を得ようとするでしょう。そのような中で、理美容は贅沢と考える人もいれば、必要最低限で少しでも安く済ませたいと考える人・家庭が増えることが予想され、リモートワークの普及など人に接する機会も少なくなり、美容室から足が遠のいていくことになりそうです。意外と男性の長髪ブームが再来するかも知れません。まぁ、これは極端な例ですがそうでないとしても従来のように高い金額の美容室に行かなくなり、クーポンなどが使える美容室に行こうとなり・・・そうデジャブです。何か強みや特長があるサロンでない限り、コロナ前の状況となんら変わらない、結局安くしないと美容室に来てもらえないという世の中に逆戻りとなりそうです。

 

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