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就職活動において「キャリアのスタート!」など「キャリア」という言葉が良く使われます。理美容業界においても「キャリアプラン」という説明を聞くことが多いでしょう。では、そもそも「キャリア」とは何でしょうか?

「キャリア」という言葉を聞くと、仕事や職業を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、キャリアとは単に「どんな仕事をするか」だけではなく、「どのように成長し、どのような人生を築いていくか」という広い意味を持つ言葉です。今回のブログでは、キャリアの基本的な考え方をわかりやすく解説します。

キャリアとは何か?

「キャリア」(career)は中世ラテン語の「車道」を起源とし、英語で、競馬場や競技場におけるコースやそのトラック(行路、足跡)を意味するものであったそうです。そこから、人がたどる行路やその足跡、経歴、遍歴なども意味するようになり、このほか、特別な訓練を要する職業や生涯の仕事、職業上の出世や成功を表すようになったとのことです。

現代でいう「キャリア」とは、人生を通じて経験する仕事や学びの積み重ねのことです。一般的には個人が仕事や職業において積み重ねてきた経験や成果、またそれに基づく進展のことを指します。具体的には、学歴や職歴、スキルの習得、成果や実績、そして個人の職業的な目標や進路に関する経験が含まれます。これは、単に「職業の選択」ではなく、長期的な視点で「どのように成長し、どんな人生を歩むか」を含みます。

美容師を目指す場合

たとえば、美容師を目指す場合、美容専門学校などに通い、技術を学び、サロンでの実務経験を積みながら成長していきます。その中で、カラーリストやスタイリストとして専門性を高める人もいれば、将来的に独立して自分のサロンを持つ人もいるでしょう。このように、キャリアは成長のプロセス全体を指します。

キャリアの重要な要素

キャリアを考えるうえで、以下の3つの要素が大切です。

1、興味・関心

自分が何に興味を持ち、何が好きなのかを知ることがキャリア選択の第一歩です。好きなことに関わる仕事は、続けやすく、成長もしやすい傾向があります。

2、スキル・経験

キャリアを築くには、専門的なスキルや経験が必要です。学校で学ぶ知識だけでなく、インターンやアルバイト、ボランティアなどの実践経験も重要です。理容師・美容師の場合は専門学校で学び国家資格を習得する必要があります。

3、 価値観・ライフスタイル

「どんな働き方をしたいのか」その事もキャリアを考えるうえで欠かせません。例えば、「安定した仕事がしたい」「自由な働き方をしたい」「手に職を付けたい」など、自分の価値観に合ったキャリアを選ぶことが大切です。

キャリアは一度決めたら変えられないのか?

多くの学生は、「一度選んだ仕事をずっと続けなければならないのでは?」と不安に思うかもしれません。しかし、キャリアは柔軟に変えることができます。実際、多くの社会人が転職や新しいスキルの習得を通じて、キャリアの方向性を変えています。

たとえば、美容師として働きながらSNSの発信に興味を持ち、美容系インフルエンサーに転向する人もいます。また、美容師の経験を活かして、商品開発や教育の分野に進む人もいます。逆に全く美容業界とは関係のない業界で会社員などを経験した後、次のキャリアに美容師を選ぶ人も少なくありません。今の時代、やる気さえあれば20代後半以上からでも理容師・美容師を目指す事も可能です。

学生のうちにできるキャリア準備

キャリアを充実させるためには、学生時代から準備を始めることが大切です。

1、自己分析をする

自分の興味があること・得意なこと・価値観を知ることで、将来の方向性を明確にできます。

2、 様々な経験を積む

アルバイト、インターン、資格取得などを通じて、様々な経験を積んだり実践的なスキルを身につけましょう。

3、人とのつながりを大切にする

先生や先輩、興味がある業界の人たちとの交流や関係を築くことで、新しい情報やチャンスを得られます。

キャリアとは、単に職業を選ぶことではなく、長い人生の中で「どのように成長し、どんな人生を歩むか」を決めることです。学生のうちから、自分の興味や価値観を大切にしながら、柔軟な視点でキャリアを考えていきましょう。

次回では美容師におけるキャリアについて解説したいと思います。

 

 

 

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