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転職が当たり前の時代となりました。厚生労働省令和4年発表の新規学卒就職者の就職後3年以内離職率は【 中学 】57.8% (+2.8P)【 高校 】 35.9% (▲1.0P)【 短大等 】41.9% (+0.5P) 【 大学 】 31.5% (+0.3P)との事で、高校卒以外は前年を上回っています。ましてや10年以内の離職となると、さらに高い数字になることは言うに及びません。理・美容業界においては国家資格という特別な職業であるにも関わらず、続ける事が非常に厳しい仕事であると言われています。今回のコラムではこの先もずっと活躍し続ける理・美容師になるための必要なスキルについて紹介していきます。

理・美容師として必要な5つのスキル

まず「理・美容師として活躍する」とはどういう事か考えてみましょう。理・美容師はお客様がいらっしゃって初めての成立する職業です。長きに渡り「お客様から支持され続ける」事が最も重要です。その結果、仕事のやりがいと収入を得る事ができ、物心共に豊かな人生を送る事ができるのです。

理・美容師として必要なスキルの代表的なものは下記の5つになるでしょう。

① 技術力

技術力は理・美容師としての基本であり、お客様の期待に応えるためには技術力は欠かせません。新しいトレンドやテクニックを取り入れ、常に「技術を磨く」という意欲を持ち続けましょう。お客様の顔の形や骨格構造を理解し、それに合わせたスタイリングや技術を提供できることが重要です。また、カット、カラー、パーマなどの基礎的な技術に加え、髪のダメージケアに関する知識と技術も求められています。正しいケア方法をご提案し、お客様の髪の健康をサポートします。そしてこれらの技術力を高めるためには、専門的なトレーニングや継続的な学習が必要です。

② コミュニケーション力

コミュニケーション力は良好な人間関係を築く上でとても大切なスキルです。コミュニケーション力を高めようとすると、「相手にいかにうまく伝えるか」へ意識が向いがちです。しかし最も大切なことは、コミュニケーションは「双方向のもの」であるということです。相手への伝達だけでなく、「相手からの情報をいかに上手に(正確に)受け取るか」という観点を持ち、「伝える力」「聴く力」この両方が必要である事を理解しましょう。それらは次に紹介する接客力につながります。

③ 接客力(顧客サービス)

顧客サービスは理・美容業界において非常に重要です。良好なサービスを提供することで、お客様満足度が向上し、リピーターを獲得しやすくなります。

(1)お客様のお迎え/笑顔でリラックスした雰囲気を提供する事でくつろいで施術を受けられます。

(2)カウンセリング/お客様のご希望や仕上がりのイメージを丁寧に聞き、正確に理解します。

(3)細やかな気配り/お客様の好みや習慣を忘れずに、次回の来店時にその情報を相談してサービスを提供します。

(4)アフターケアの提供/施術後には、ヘアケアやスタイリングのアドバイスを提供します。

(5)感謝の表現/感謝の言葉や特別なサービスでお客様に喜びを提供しましょう。

これらのことを心掛け、お客様がより良い体験を得ることができれば、自ずとあなたやお店のファンになってくれることでしょう。

④ ビジネススキル

理・美容師はアシスタントからスタートして、スタイリストとなりキャリアを積んでいくことが一般的です。その後はキャリアアップをして、20代で店長になる人も少なくありません。その場合、円滑な店舗運営を行うために売上管理、マーケティング、マネジメント、人材育成などビジネススキルを身に付ける事が必要です。それらのスキルは将来的な独立や経営者としての可能性を広がります。

⑤ 学び続ける力

理・美容業界は常に変化しています。新しいトレンド技術が登場するたびに、それに追随して学び続けることが10年先も活躍する理・美容師になるには欠かせません。学ぶ手段としては社内講習やセミナー、オンライン学習など様々あります。学び続ける力は、自分のキャリアを進化させ、競争力を維持するために最も重要です。全てのスキルの根底にあると言っても良いでしょう。学び続ける事の重要性を理解し、新しいことに挑戦する姿勢を大切にしましょう。

 

以上、5つのスキルについて説明してきました。

また技術者としてのスキルを磨くだけではなく、人間的スキルを磨く事も大切です。お客様に対してだけではなく職場においても周囲との良好な人間関係を築くよう努めましょう。チームで働く事を理解し後輩の育成にも進んで関わる事が望ましいです。自らで働きやすい環境(雰囲気)を作る事で誰からも愛され、必要とされる理・美容師を目指しましょう。

 

次回はこの先もずっと活躍し続ける理・美容師になるためのスキルではなく、考え方について説明したいと思います。

この先もずっと活躍し続けるために。理・美容師に必要なスキルとは?【後編】

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