「どうすれば働きやすくなるのか」「やりがいを持って仕事に取り組めるのか」。社員の声を聞き、QBハウスの人事・教育分野をよりよいものにしようと取り組んでいる、事業推進本部・江藤 貴祥さん。
前回は、「カット未経験でも、もう一度理美容業界と関わりを持ちたい」という願いを持つ人たちの可能性を活かしたいという想いから始まったロジスカットスクールについてお話を伺いました。
第2回はどのように社員間のコミュニケーションを育み、信頼関係を築いているのかなどをお聞きし、QBハウスの「仲間との信頼関係づくり」について紐解いていきます。
「仲間と目標・目的を持って、支え合う環境をつくりたい」
事業推進本部 本部長・江藤 貴祥さん vol.2
未経験者でもカットの技術を1から学べる「 ロジスカットスクール」。カット未経験であっても理解しやすく覚えやすい独自のカリキュラムをつくり、今では受講生のほとんどが、およそ4ヶ月でカット技術を身に付けられるようになりました。
ロジスカットスクールは、ただ早く正確にカット技術を覚えるだけのカリキュラムではありません。受講生に話を聞くと、「同期と励まし合って、カリキュラムを乗り越えることができた」という声も多く、仲間意識を育むきっかけになっているようです。
しかしQBハウスは、創業当時から仲間意識が強い組織ではありませんでした。給与や休みの多さなど、「他の理美容室よりも良い待遇であるから」というだけで入社する人も多かったそうです。
「年間で7割ぐらいの人が辞めていくし、これまでの環境も価値観も違う人が集まっているので、お互いを思いやる気持ちもあまりない状況でした。それぞれが自分を優先することで、どんどん関係性が崩れていく。だからロジスをつくるときには、一緒に働く仲間と目標・目的を持って、支え合っていく。そんな職場環境をつくりたいと思ったんです」
切磋琢磨するライバルや支え合える仲間をつくれるようにと、採用システムを変更。それまでは随時採取していましたが、2ヶ月に1回の採用に。入社式では、北野社長から直々に、なぜQBハウスが人間関係を大切にしているのかなど、企業としての在り方を伝えています。
「入社式では、お客さまの時間を尊重する企業としての信念や、QBハウスがこれからどう成長していきたいかなどを細かく丁寧にお伝えしています。もちろん福利厚生面に惹かれてこの会社に興味を持ってくださる方も多いと思いますが、企業としての魅力はそれだけじゃない。人と人の信頼関係の上で、QBハウスがあることを入社した時点で理解してもらいたいんです」
入社式には、右脳派・左脳派でタイプ分けをして性格を分析したり、自分の人生をグラフにして自己を省みるワークがあり、仲間同士で互いに理解を深めることができる時間も。入社式で同期とのコミュニケーションをとり、ロジスカットスクールで共に技術を学ぶことで、仲間意識が自然と育まれていっているのです。
次回は「カット技術を高め、仲間と切磋琢磨するカットコンテスト」についてお伝えします。