出産や子育てなど、理由があって美容師や理容師を辞めたという人もいると思います。しかし、落ち着いた後に再びスキルを活かして働きたいという人もいるでしょう。今回はそんなブランクがある人のために、美容師・理容師として再就職するための方法をご紹介します。
ブランクがあっても再就職できるサロンは多い
美容師・理容師の業界では、ブランクがあっても働けるサロンが多くあります。なぜなら美容師や理容師は国家資格が必要な仕事であり、働き手も不足しているためです。実際に厚生労働省が平成30年に発表した「美容業の実態と経営改善の方策」では、経営上の問題点として「人手不足・求人難」を挙げている株式会社・有限会社が53.3%にのぼりました。また、後継者不足も深刻です。
そのため美容室や理容室では、人材確保に力を入れているところが多いです。ある調査では、復帰した美容師の8割が5年以上のブランクがあるとの結果が出ています。結婚を機に退職し、子どもが小学校に入るタイミングで復帰する女性が多いようです。
正社員かパートか
再就職では、正社員とパート、どちらも需要があります。再び正社員としてフルタイムで勤務することも可能ですし、毎日やフルタイムの勤務が難しいのであればパートで復帰するという手段もあります。自分の生活スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
再就職のためにしておきたいこと
ブランクがあると「勘を取り戻せるのか」「子どもの世話をどうしよう」と不安になる人も多いと思います。再就職する前に、以下のことを確認・実践しておきましょう。
子育てに理解があるか確認する
ブランクがある人の中には、結婚や出産のために職を離れた人もいるでしょう。そうした方が復帰する場合に心配なことは「子どもの世話をどうするか」です。面倒を見てくれる人がいれば良いですが、そうでない場合にはどこかに預けることを考えなければなりませんし、子どもに何かあった場合、早退したり休みを取ったりしなければなりません。
こうした心配がある場合、再就職先には子育てに理解があるサロンを選びましょう。QBハウスでは2500人を超えるスタイリストが在籍しているため、お子さんが熱を出して「お休みしたい」といった要望にも問題なく対応できています。この規模感に安心される方も多いですね。
研修に参加して現在のスキルを身に付ける
美容・理容業界は常に変化しています。そのため、最新のスキルを身に付けられるよう、研修や講習会に参加しましょう。中にはブランクがある人のために、講習会や研修を実施している美容室もあります。
経験者であれば、勘を取り戻すのはさほど難しくありません。アシスタントなら3カ月程度、スタイリストなら半年ほどで勘を取り戻せるとされています。ちなみにQBハウスの社内カットスクールでは、子育てを終えた40代後半から50代の主婦層が2割を占め、年々増加傾向です。中でも、男性でしたが60歳で本職を定年されてから、美容学校に通い63歳で新卒採用入社されたツワモノもおり、そのバイタリティの脱帽です。「もう40代だから無理では・・・」と言っている場合ではありませんよ。
美容師や理容師はもともとスキルがあるため、ブランクがあっても再就職することは十分可能です。ブランクによる不安がある場合には、その不安を解消してくれるようなサロンを選びましょう。ブランクをサポートしてくれるところで働ければ、徐々に勘を取り戻せますよ。
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