サロン選びの前にやっておきたい自己分析②

キャリア

前回のコラムではサロン選びの前に自己分析をやっておく事の大切さについて説明しました。

サロン選びの前にやっておきたい自己分析②

今回は【自己分析３つのステップ】について具体的に説明していきます。

自己分析の３つのステップ

１、過去を振り返る

今の自分を形成しているのは過去の経験です。生まれた時から現在までを振り返り自分に関するデータを書き出しましょう。

　（１）自分史を作成する

自分史とは、「自分の歴史」のこと。自分がこれまでの人生で何をしてきたか、何を考えてきたかなどを振り返ります。客観的に自分を見つめ直すことができ、自分の強みや弱みを再認識できます。自分史を作成することは、これまでの人生で印象的な出来事があまり思い浮かばない人や、自分のことを人に話すのが苦手な人におすすめです。就職活動では自己PRをする場面があるため自分の強みや弱みを把握し適切に話ができるように準備しましょう。

　（２）自分史を書いてみよう

小学校・中学校・高校・専門学校ごとに「頑張ったこと」「人間関係」

「趣味（ハマっていたこと）」「その時の夢」などを書き出していきます。これをする目的は、例えば「頑張ったこと」や「ハマっていたこと」を書き出すことにより、自分がやる気になる理由を見つけることができます。自分の過去の傾向から自分がどのような人間性を持っており、どのような考え方を持っているのかを明確にしましょう。

２、自分の事を分析する

自分史で過去を全て洗い出したら、そこから自分はどういった事にモチベーションを感じるのか、強みは何か考えてみましょう。自分のことを分析する事でこれまで気づいていなかった価値観や強みが見つかるとそれが自信に繋がります。

　（１）人生曲線を書いてみる

人生曲線とは、モチベーショングラフともいいます。自分の人生を振り返り、「いつ、どんなときにやりがいを感じたか」「充実していたか」あるいは、「どんなときにやる気をなくしたのか」「気持ちが落ち込んだか」というモチベーションの変化に焦点を当てて、過去の経験を整理していく手法です。

　（２）SWOT分析をしてみよう

SWOT分析はマーケティング手法の1つで、企業が経営戦略や企業の現状を分析するために使われている分析方法ですが、自己分析として活用されています。

ステップ１：「自分の強み・長所」を箇条書きで書き出す
ステップ２：「自分の弱み・短所」を箇条書きで書き出す
ステップ３：美容 or 理容業界で働く事のメリットを書き出す
ステップ４：美容 or 理容業界で働く事のデメリットを書き出す
ステップ５：項目をまとめる

　（３）ジョハリの窓

人生曲線を書いたりSWOT分析をすることで、ある程度自己分析ができたと思います。しかし、自己分析にはどうしても主観が入ってしまいます。以下の図は、心理学者のジョセフ・ルフトとハリントン・インガムによって1955年に考案された「ジョハリの窓」という概念です。

下の図のように、他人から見た様々な自分を見つけられる方法が「ジョハリの窓」です。「開放の窓」と「秘密の窓」がこれまでの「自分史」や「人生曲線」によってわかる部分になります。しかし、就職活動は社会から見たあなたのよいところをアピールする活動でもあるので、「盲点の窓」にも着目していく必要があります。具体的な活用方法として「盲点の窓」や「秘密の窓」に分類された自分と他人の認識のズレを理解します。そのズレの原因を探り、他人の認識を受け入れてみましょう。すると、「自分にはそういう一面があるかもしれない」と思えるようになり、「開放の窓」の領域が拡大します。認識のズレが減少することで対人関係によるストレスも軽減されコミュニケーションが円滑になります。なお、この手法は、就活の自己分析以外にも、企業の社員教育・研修にも活用されています。

では、ジョハリの窓を実際に当てはめてみましょう。

テーマはあなたの強みや性格にします。2〜3人ほどの友人に協力してもらい、あなたの強みや性格について3つほど聞き取り調査をしてください。その結果を4つの窓に分類して当てはめてみてください。この方法を通じて、改めてあなた自身がもっている強みや、あなたの性格が明確化されると思います。この方法は友達同士で楽しくできるのでおすすめです。