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「今、小学校に入学する子供の65%が今は存在しない職業に従事する」という報告が2016年スイスのダボス会議(毎年1回、スイスのダボスに各国の政治・行政・経済のトップが集まり開催されるセミナー)で発表されました。もはやYouTuberという職業も当たり前になり、加速するデジタルシフトで新しい職業がどんどん出現しています。しかし、仕事の本質は変わらないのではないでしょうか?今回のコラムでは「仕事とは何か、何のために働くのか」考えてみましょう。

「働く」の語源のはなし

まず「働く」の語源について紹介します。「働く」の語源には諸説あるそうですが、「働く」をひらがなの「はたらく」としてみた時に「はた」=「傍」「らく」=「楽」が合わさった言葉であるという説があります。「傍」とは他者、周りの人の事をいいます。そして「楽」はラクになる、楽しいという意味です。すなわち、周りの人を楽しくするという事です。

「自分ではなく他者を楽しくする」それが「働く」の意味だとしたら、この語源は私たち理美容業界の仕事にぴったりだと思います。なぜならば理容師・美容師の仕事は自分以外の人々を髪を通じて楽しく、幸せにする仕事だからです。そしてその事により自分も楽しく、幸せになります。

3人のレンガ職人というはなし

また、「何のために働くのか」という職業観を教える上で良くたとえ話として聞かれる話が「3人のレンガ職人」です。この話はイソップ寓話として語り継がれています。聞いた事がない人もいると思いますので簡単に紹介しましょう。中世のヨーロッパのおはなしです。ある旅人が街を歩いているとレンガを積む仕事をしている3人のレンガ職人に会いました。まず1人目のレンガ職人に「何をしているのですか?」と尋ねました。1人目のレンガ職人は「見ればわかるだろう。レンガを積んでいるんだよ。大変だが親方に言われてやっているんだよ」と答えました。2人目のレンガ職人に同じ事を尋ねると「この仕事はお金がいいからやっているんだよ」と答えました。3人目のレンガ職人にも同じ事を尋ねました。すると3人目のレンガ職人は「レンガを積んで教会の大聖堂を造っているんだ。人々が喜ぶ仕事ができて光栄だよ」と答えました。

いかがでしょう。同じ「レンガを積む」という仕事ですが3者3様、仕事の目的が違っています。1人目は「親方に言われて仕方なく働いている」2人目は「お金のために働いている」3人目は「人々の幸せのために働いている」読者の皆さんがレンガ職人だとしたらどんな目的と答えるでしょうか?もしレンガの家を建てるとしたらどのレンガ職人に建ててもらいたいでしょうか?また、一緒に働くとしたらどのレンガ職人と働きたいでしょうか?就職活動のサロン選びもそのような視点で見ても良いと思います。

仕事とは人のお困り事を解決すること

弊社代表の北野は「仕事とは人のお困り事を解決する事」と話しています。

日本を代表する産業である自動車産業は人々の移動問題を解決しています。建設業も人々の住まいの問題を解決しています。食品業界では人々の食の問題を解決しています。そして、理美容業界では人々の美容に関する問題を解決しています。

QBハウスのヘアカットも髪を自分で切る事が出来ない人々のお困り事を解決しているといえるでしょう。だから国内だけでなく海外の人々にも支持されています。「世界は誰かの仕事でできている」というコマーシャルもありましたが、確かに仕事があるから人々は豊かに生活できている事がわかります。

以上、「仕事とは何か、何のために働くのか」について話して来ました。人生100年時代となり、70~80歳でも働けるような取り組みを政府は考えています。一度きりの人生、どうせ働くなら仕方なく働くのではなく、やりがいを持って働きたいものです。そう考えると理美容の仕事はやりがいを持って長く働ける仕事の代表選手ではないでしょうか。

 

(こちらの動画も是非ご覧ください。)

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