4月から新社会人となり、環境が変化した人は多いと思います。学生から社会人になるというだけでも大変な変化です。親元から離れて一人暮らしを始めていれば尚更でしょう。入社1、2ヶ月が過ぎると今までの緊張感からの疲れが出て、気分が落ち込んだり、体調不良などの症状が現れる人が多いと言われています。5月にその症状が出る事が多いため「5月病」とも言われています。5月病の原因の一番は「人間関係」だそうです。美容師の仕事は非常に多く人と関わる仕事です。人間関係が辛いと仕事に支障をきたす事でしょう。
今回のコラムでは「職場での人間関係が難しい、うまくいかない」など不安に感じた時、どう対処すれば良いか?解説してみたいと思います。
1 自分の考え方や行動を変える
職場に苦手な先輩や上司がいる場合、相手が自分に対して気を使ってくれない、自分の事をわかってくれない、とイライラするかもしれません。しかし、「過去と他人は変わらない、未来と自分は変えられる」といわれるように、自分の都合のいいように相手が変わる事はありません。そのため自分の考え方や行動を変えるように努めましょう。
2 4つのケースの対処法
1)相手が信頼できない
まず、前提として信頼関係とはすぐに構築できるものではありません。接する時間や回数が少ない人に対して信頼できないというのは当然の事かもしれません。本心で話し合うことができる関係を望むならば、まずは自分から「〇〇についてこう考えるのですが、どうでしょうか?」などと思っている事を口に出し、相手も本音で話せる空気づくりをしていきましょう。
2)相手が嫌い、苦手
職場に限らず人間が集まれば、嫌いな人、苦手な人は一人や二人はいる事が普通です。学生の場合は付き合いを避ければ良かったですが、職場ですとそういうわけにはいきません。対処法の1つは、シンプルですが相手を気にしすぎないことです。相手は、こちらが思っているほどあなたの事を気にしていません。ネガティブな感情に振り回されすぎないようにしましょう。また、嫌いな人に対して、私たちは相手の嫌な所ばかりに目を向けがちです。人はいろんな側面を持っています。意識的に相手の「長所」を見つけるようにすると、だんだんと気にしないで接する事ができるようになるでしょう。
3)相手と比べてしまう
入社すると同期入社がいる場合は技術の進み具合などを相手と比べてしまう事があります。負けず嫌いの人の場合は奮起するので良い面もありますが、逆に自分のできなさ加減に落ち込んでしまう人もいるようです。人と比べてしまう原因は、「自分に自信がない」「誰かに認められたい」などがあるようですが、美容師のゴールはずっと先にあります。他人と比べるのではなく、自分のゴールに向かって頑張るようにしましょう。昨日の自分と比べて今日はどれくらい成長したか、そんな風に考えるよう心がけてください。
4)相手に嫌わるのが怖い
人は誰からも好かれたいと思う事が多いです。しかし、自分にも嫌いな人や苦手な人がいるように「全員に好かれる」ことは不可能です。どんなに人柄がよく非の打ちどころがない人でも、相手からの嫉妬で嫌われることはあります。また、人に好かれる事を気にして生きると他者からの評価ばかりが気になります。「自分でこうしたい」、という思いよりも他者からの評価を優先した生き方は「自分らしくない」人生になることでしょう。「嫌われる勇気」というベストセラーの本がありましたが、自分らしく生きるためにも相手から嫌われる事を恐れない事が大切です。
3 人の悩みの9割は人間関係
心理学者のアルフレッド・アドラーは人の悩みの9割は人間関係であると断言しました。人間社会で生きていく以上、人間関係で悩んだり不安に思う事はある意味当たり前です。人間は10人10色といいます。自分と相手は違うのだと考えましょう。この記事を参考に「どうしたら人間関係がうまくいくのか」考えて実践してみてください。逆にいうと人間関係の悩みがなければストレスとは無縁の人生になる事でしょう。入社して数ヶ月、まだ皆さんの美容師人生は始まったばかりです。人生は長いので、今の自分のままではありません。数ヶ月後、あるいは数年後スタイリストとして活躍できるように、必ず人間的にも成長していきます。
皆さんの周りの先輩たちも入社したての頃は人間関係で悩んだ人も多いでしょう。「どのように人間関係の不安を克服したのか」聞いてみる事も最後にアドバイスとしてお伝えしたいと思います。
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