美容業界は今や職種や仕事内容、働き方など多様なキャリアパスが魅力的な業界です。一方、転職が非常に活発な業界でもあります。しかし、転職にはメリットとデメリットが存在し、それぞれに伴うリスクとチャンスがあります。今回の記事では、美容業界での転職における主なメリットとデメリットについて解説し、転職を考えた際に、より良い判断を下せるようにサポートしたいと思います。
転職の現状
リクルート社の調査(※)によると現役の美容サロンスタッフに、「美容業界内で転職した経験」を聞いたところ、75.0%が「1回以上」の転職を経験したと回答しました。また求人検索エンジンIndeedの調査では、日本の転職経験率は40.6%となっています。もちろん同じ条件の調査ではありませんが、美容業界の転職は平均より高いといえるでしょう。
※リクルート社「美容サロン就業実態調査」(2024年5月)より
転職の理由
では美容業界での転職理由は何でしょうか?ベスト5をあげてみましょう。
第1位:給料に対して不満があったから
第2位:上司(オーナーや店長)等と考え方、意見が合わなかったから
第3位:別の場所でキャリアをつみたいから
第4位:サロンの雰囲気やテイストが合わなかったから
第5位:妊娠・出産・結婚のため
※リクルート社「美容サロン就業実態調査」(2023年4月)より
給料に対する不満は美容業界に限らないようで、転職者全体の調査でも常に1位、あるいは2位など上位にあがる事が多いです。では、転職の現状や理由をふまえ、転職のメリット・デメリットをあげてみましょう。
転職のメリット・デメリット
▶︎転職のメリット
1、収入がアップする可能性がある
現在の職場での給与や福利厚生に不満がある場合、転職によってこれらの条件を改善できる可能性があります。特に実績やスキルが評価されることで、より高い報酬や良い条件を提示されることがあります。
2、前職の人間関係の悩みが改善される
新しい職場では、新しい仲間と出会い、異なる人間関係を築くことができます。新しい環境での交流は、前職の人間関係の問題を忘れさせ、新たなスタートを切る良い機会となります。
3、新しい経験・スキルが身に付き、キャリアアップできる
異なるサロンでの経験を積むことで、美容技術や知識の幅を広げることができます。様々なスタイルや技術を学ぶことで、より多くのお客様に対応できるようになり、キャリアの選択肢が広がります。
4、ワークライフバランスが整い、自分が望む働き方ができる
ワークライフバランスが整った環境では、過度な残業やプレッシャーが減少し、精神的・肉体的なストレスが軽減されます。これにより、仕事の質が向上し、プライベートの時間をリフレッシュすることで仕事への集中力も高まります。
▶︎転職のデメリット
1、収入が下がる可能性がある
前職の実績が引き継がれず、初期給与が下がる場合もあります。転職の際には、給与交渉を行うことが重要です。自身のスキルや経験を適切にアピールし、希望する給与を明確に伝えることで、収入の減少を防ぐことができます。
2、安定性の欠如
新しい職場に適応する期間中は、収入や仕事の安定性に対する不確実性が増すことがあります。特にフリーランスや契約社員として働く場合、安定した収入を得ることが難しくなることがあります。
3、適応期間のストレス
新しい職場や環境に適応するには時間がかかることがあります。この適応期間中のストレスは、仕事のパフォーマンスや精神的な健康に影響を及ぼすことがあります。
4、再スタートの必要性
新しい職場での地位や信頼を築くためには、再度のスタートが必要です。顧客もゼロから増やして積み重ねていかないといけません。これは、キャリアの初期段階から始めるような感覚で、時間と努力を要することがあります。
給料についての考察
給料について興味深いデータがありますので紹介させていただきます。リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査」では、理美容師の継続勤務者における1年間の時給の上昇率は、全体で15.7%で理美容師が事務職を大きく上回る結果になっているといいます。(ちなみに事務職の上昇率は6.5%)この調査からいえる事は理美容師は継続して働くと、前年からの給与の上昇率は他業種以上に高いことが分かります。スタート時は給料が安くても経験と実績に応じて昇給していく点が、理美容の仕事の大きなメリットといえるでしょう。
QBハウスは転職経験者が90%以上
QBハウスでは転職経験者が社員全体の90%以上をしめています。転職理由は様々ですが、安定した給料、福利厚生、ワークライフバランスを重視する方が多いです。また定年制度もなく、50代以降も安心して働ける環境があるためQBハウスを最後の職場として転職してくれる方も多くいらっしゃいます。長く安心して働ける環境をお探しの方は是非一度ご相談ください。
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