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全国の美容室の数は26万9,889万店と増え続けています。理容室も加えますと38万店以上になります。単純に日本の人口約1億2000万人で割り算すると1店舗あたり、約320名という顧客数です。(仮にお店が30日稼働しても1日約10名の顧客数ですのでかなり少ないといえるでしょう。)

また増え続ける美容室は飽和状態といわれて久しく、1年以内に廃業に追い込まれる美容室は開業したうちの60%ともいわれる厳しい状況です。人口減少が続き、時代とともに顧客のニーズや求められる技術も変化していくなかで、その状況は今後益々厳しくなるといわれています。これからの時代、理美容業界で生き残っていくためには美容室自体が常に進化し続けることが求められるでしょう。今回のブログではそのために必要な事をまとめたいと思います。

廃業率が高い理由

美容室の廃業率が高い理由は、 先に述べたように全国に多くの美容室が存在するため差別化が困難で競争が激化している点があげられます。 集客力不足、経営者の経験不足、物価高によるコストの増加なども原因です。また美容室は顧客満足度の高いサービスを提供することが大切ですが、それについての対応ができていなかったり、スタッフの定着不足、人材難も大きく影響しているでしょう。人口減少は働き手の減少という問題も含んでおり、特に理美容業界の場合は国家資格を取得するというハードルがあります。そのため、資格を必要としない業種に比べると今後の人材難はより深刻だと思われます。

これからの美容室が求められる事

以上の背景を踏まえ、今後美容室が生き残るためにはどのような要素が必要でしょうか?

まず、差別化を図り競争力を付ける事が必要です。加えて近年進展が目覚ましいデジタル化の推進、顧客満足度の向上、持続可能性と環境への配慮、スタッフの育成と労働環境の改善、多様なニーズへの対応など様々あります。中でも「理美容室の経営は人が財産」といわれるように特に重要と思われる「スタッフの育成と労働環境の改善について」「顧客満足度の向上」について掘り下げていきたいと思います。

1、スタッフの育成と労働環境の改善

定期的なトレーニングとスキルアップ

技術力を向上させるために、定期的なトレーニングを行ったり、新しいトレンドを学ぶ機会を提供します。一人ひとりに合った目標を定めメンターを付けるなどして着実に成長できる環境を整備します。

キャリアパスの明確化

スタッフが自分のキャリアを描けるよう、明確なキャリアパスを提供します。昇進やスキルの評価基準を設定し、成長の機会を示すことでモチベーションを高めます。

労働環境の改善

スタッフのライフスタイルに合わせた働きやすい制度を導入します。適切な労働時間を設定しスタッフの健康を守ります。

休暇の取得を奨励

スタッフが心身のリフレッシュを図れるよう、積極的に休暇を取得できる環境を整えます。休日の確保や有給休暇の消化を促進することが大切です。

スタッフの育成と労働環境の改善を行う事により、スタッフ定着率のアップ、人材難を解消する事ができるでしょう。さらに次に述べますが顧客満足度の向上にも繋がります。

2、顧客満足度の向上

高品質な技術とサービス

スタッフの技術力を向上させるために、定期的なトレーニングや最新の美容トレンドを学ぶ機会を提供します。また、施術の際はお客様の心にまで気を配り最高の結果を出すことを目指します。

予約システムの改善

オンライン予約や電話予約を便利にし、一歩を優先するためのシステムを導入します。顧客がスムーズにサービスを受けられるようにすることで、満足度が向上します。

施術時間の明確化

各施術にかかる時間を公表することにより、顧客が事前にどれくらいの時間を必要と理解できるようにします。それにより計画が立てやすくなります。

アクセスの良さ

駅近や人が集まりやすい場所など、アクセスが良い場所に店舗を構えることが重要です。交通の便が良いことで、顧客が集まりやすくなります。

時間や立地は、顧客がサロンを選ぶ際の大きな要素です。顧客の通いやすさを考慮した対応を実施することで、満足度を高めることができ、結果的にサロンの成功につながります。

QBハウスの取り組み

QBハウスは入社後6ヶ月でスタイリストになれる研修施設があり、業界最高水準の労働環境は年々更新しています。また、本当に必要なクオリティだけに集中すれば、豊かさにつながっていくという価値観で、「省カ・省手間・省時間・省資源」を提唱しています。今の時代、時間こそがもっとも貴重な資源といわれます。QBハウスへ通う事によって生まれる時間的余裕やゆとりを活かした生活をお客様には送っていただき、顧客満足度の向上に繋げていきたいと考えています。

今後理美容業界を取り巻く状況は厳しいものとなるでしょうが、お客様からも働き手からも選ばれる企業であり続けたいと思います。

 

 

 

 

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