人材育成 D5S0025

「QB GRAND PRIX 2022」は、全国のQBハウスに勤務する全スタイリストが出場可能なカットコンテスト。全スタイリスト約3000名の頂点を目指して日頃から磨いたカットスキルを競い合う場は、出場者のみならず多くのスタッフのモチベーションとなっている一大社内イベントです。コロナ禍で2年間の中止を余儀なくされましたが、ついに2022年に再開しました。

競技は3部門あり、その場で発表されるモデルウィッグを確認し再現力を競う『メンズ規定スタイル部門』。10分という時間の中でミリ単位での調整力を競う『スポーツ刈り部門』。カットのみという制限の中で自身の表現力を競う『レディースフリースタイル部門』。各部門で獲得した順位に基づくポイントの総合得点でチャンピオンが決まり、スタイリストとして幅を問われる大会になっています。

そんな大会に情熱を注ぐ出場者にコンテストにかける想いを聞いてみました。

「参加するたびに、もっと技術力を高めたいと思う」

東京ソラマチ店 店長 石井麻亜早さん

会場に響く、ハサミの音。黙々とカットをする人たちの額には汗が光ります。熱気に包まれた会場で、39名のスタイリストが腕を競いました。そのうちの一人が、今回3度目のコンテスト出場となる石井 麻亜早(まあさ)さん。入社9年目、美容師歴は12年のベテランですが「カットすることがすごく好きなんです」と、技術に対してあくなき好奇心を持ち続けています。

入社前は、総合サロンの美容師として充実した日々を送っていましたが、手荒れがひどくなり退社。大好きな仕事を辞めなければならないのかと諦めかけていたとき、QBハウスに出会えたと言います。

「QBハウスに救われたという気持ちもあって、ちょっとでもこの会社に恩返しができたらいいなと思っているんです。そのためにも自分の技術を磨きたいと思い、コンテストに参加するようになりました」

石井さんは技術を磨くため、お客様の入客時からコンテストを意識してカットしています。

「コンテストの種目の1つ『スポーツ刈り』は、お客様からのオーダーが多いスタイルです。通常、営業中はバリカンを使ってカットしていきますが、コンテストではハサミで仕上げるルールがあるため、出場が決まった時から営業でもハサミで緻密に仕上げていくように意識しています」

コンテストが近づくと、できる限り毎日ウィッグに向かい、カットの練習を行います。レディーススタイルをカットのみでデザインする競技の「フリースタイル」は、スタイルの独創性とバランスの調和が問われる競技。そのため、街中の女性がどんなヘアスタイルをしているのか観察したり、雑誌やネットなどを見て情報を集めたりしたそうです。

こうしたコンテストへの熱意は、どのようなところから湧いてくるのでしょうか。

「負けたときの悔しさから『いつか表彰台に立ちたい』って思いますし、コンテストに参加するたびに『もっとカットが上手くなってお客様に喜んでもらえる技術を提供できるように頑張らなくちゃ』とより前向きな気持ちが生まれるそうです。

また、他の出場した仲間たちの頑張りを見ると、自分ももっと上へいきたいと思わせてくれるから、コンテストへの熱意が消えないんでしょうね」

また、周囲から応援の声もコンテストに出るモチベーションになっているとのこと。

「コンテスト当日の朝もスタッフから『応援してます』と連絡をもらって、すごく嬉しかったですね。もちろんこういったコンテスト以外の場面でも、QBハウスは本当に人間関係が良い会社だと感じています。だから8年も続けてこれたし、店長という立場からみんなに還元できることは何かを考え続けられました」

現在、所属エリア内での技術練習会講師を任されている石井さん。

「自分がコンテストで良い成績を残すことで、教えている方たちにとっても刺激になるんじゃないかと思っています。教えていることにも納得感を持ってもらえるというか。コンテストの経験も交えて技術を伝えることで、『コンテストに出てみたい』と思うスタッフが増えたら最高ですね」

石井さんのカットに向かう姿勢に、刺激を受けているスタッフも多いはず。いつの日か石井さんが表彰台に立つとき、どんな想いが込み上げてくるのでしょうか。

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