「10分カット」に対する偏見を乗り越えて
「10分カット」という言葉を聞いて、あなたはどんな印象を持つでしょうか。「短い時間できちんとカットできるの?」「クオリティが低いのでは?」。そんな疑問を持つ人もいるかもしれません。
まず知って欲しいのは、QBハウスでは、お客様の を最大のサービスと捉えているということ。時間をかけてカウンセリングし、パーマやカラーを施し、トレンドのヘアスタイルを提供する。もちろんそれも大切なことですが、伸びた髪を切り「みだしなみ」を整えることができることも理美容の大切な役割なのです。例えば、子どもを短時間しか預けられないお母さん、仕事終わりの会社員の方、長く座っているのが困難な方。どんな方でも「髪を切りたい!」と思ったその日のうちに短時間でカットができる。時間や金額の負担を減らすことで理美容室に行くためらいをなくし、さっぱりと気持ちよく過ごす人を増やしたい。そんな想いがQBハウスの根っこにあるんです。
メニューはカットだけ。だからこそ、ひとつの技術にとことんこだわることができます。入社してからおよそ6ヶ月の間、「ロジスカット」という社内研修制度でカットや接客について学びます。「たった6ヶ月でカットができるようになるの!」と驚く方もいるかもしれません。でもそれも「あえて一つの技術に特化している」QBハウスだからこそ、できることなんです。それを体感しているのは、2020年10月に入社した池島さんです。実は池島さん、「本当に10分でカットしているのかな?」と気になり、応募の前に自宅近くのQBハウスを何度か下見に行ったそうです。
「お店に行くと、きれいに刈り上げた髪のお客様が出てきたんです。『どうやったら10分で美しくカットができるんだろう』。そんな興味が湧いてきて、QBハウスに応募したんです。実際にカットを学ぶと、独自のカット理論にビックリしました。トレーナーが引き出し方や角度について細かく教えてくれ、だからきれいに早く切れるんだ!と納得。美容師として新たな道が開けたという喜びが強いですね」
働きやすさを大切にしたい
QBハウスにはお客様だけでなく、働き手である理美容師の負担も解消したいという強い想いがあります。そんな想いから、安心して業務に集中できるサポート体制を設け、スタッフのワークライフバランスとモチベーションを保ち続けられる環境づくりを続けています。QBハウスで働くスタッフの中には、挫折を経て転職してきた人も。
「パーマやカラーの薬剤が体質に合わず、ひどい手荒れに悩まされた」
「修業期間が長すぎて、モチベーションが低下してしまった」
「勤務時間が長いため、子育てと両立できなかった」
そういった人たちの理美容師を続けたいという想いに答える場でありたいのです。
「持病を抱えていても、美容師の道を諦めたくない」そんな想いから2020年10月に入社したのは、高久さん。新卒で美容室に入社しましたが、残業や練習に追われて疲労もたまり、持病の潰瘍性大腸炎が悪化。仕事を辞めざるをえない状況になりました。
「転職サイトを調べていると、休憩時間や休みもしっかり取れる体制であること、6ヶ月集中で研修を受けられることが明記してあり、QBハウスなら持病とうまく付き合いながら美容師として活躍できるのではないかと思いました。それとQBハウスのスタイリストは、手順やお声がけ一つひとつが丁寧で細やか。技術を間近で見て、『カットだけでも十分に良い仕事ができる』と感じました」
体質や時間に制約があっても、安心して長く働ける環境を提供したい。だからこそ、決して他のメニューは増やさず、カット専門を貫き通しているのです。現在は20歳から80歳まで、幅広い年代の人たちが活躍しています。
未来を見据えた、独自の取り組み
1997年の創業以来、多くの紆余曲折を経て、現在では国内に591、海外に129の店舗があり、毎年約20万人のお客様がQBハウスを利用しています。
ここからは、QBハウスが取り組んでいることをいくつかご紹介します。
■10年後の 未来像を見据えたチャレンジ
QB HOUSE ではこれまで培ってきた「お手軽で安心なヘアカットサービス」を土台に、お客さまのパーソナルを追求するヘアカットサービス「QB PREMIUM」や「という別ブランドも展開しています。これらは、10年後の 未来像を見据えたチャレンジのひとつ。お客様の希望に沿ってスタイリングをする、ネットでの予約受付など、+αの付加価値を設けることで、お客様にワンランク上のQB HOUSEを体感していていただく場として展開しています。これまでのノウハウを基本にしながらも、将来的には「QB PREMIUM」のブランドに沿った金額を設定するなど、時代の変化に合わせて進化していく予定。ターゲット層を広げていくこと、そして何よりも客単価をあげて働く人たちに還元できる体制をつくりたいという想いから、別ブランドの展開にも力を入れています。
お客様がゆったりと過ごせるように演出されたQB PREMIUMの店内
■スピーディーなカットだからできる「訪問理美容」
QBハウスを続ける中で、お客様の声から生まれた取り組みが訪問美容です。病院の院長だった常連のお客様から「長期入院している方や足腰が弱く長時間立っていられない方、車椅子の方など理美容室にいくことのできない方がいる。そういった患者さんのカットをしてくれないか」と相談されたことから、訪問美容に対応できる制度がつくられました。QBハウスならではの、スピーディーに正確にカットができる技術が、今まさに訪問美容という分野で役立っています。
「10分カット」から出発したQBハウスですが、そこから新たな価値を生み出し続けています。お客様、そしてスタッフの「時間の価値」をさらに高め、よろこべる時間を生み出す場となるように。QBハウスは技術とサービスを向上させながら、進化し続けていきます。
次回の記事では、実際に入社してからスタイリストデビューするまでの道のりについて、詳しくお伝えしていきます。QBハウス独自の「ロジスカットスクール」ではどんなことが学べるのか、デビュー後はどんなキャリアが描けるのか。先輩たちの体験談とともに、お伝えしていきます。
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