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今回お話を伺ったのは、武蔵小杉店で働く高橋加奈枝さん。ブライダル業界で働いていましたが、ある出来事がきっかけで、QBHOUSEへ入社。現在は、QBHOUSEの別ブランド「FaSS(ファス)」のスタイリストとして活躍しています。
Feel a Simple Styleというコンセプトを掲げる「FaSS」は、東京都内、神奈川県内に12店舗(中目黒、大塚、新宿、八重洲、有楽町、二子玉川、三軒茶屋、横浜、川崎、仙川、武蔵小杉、大森)を展開しています。店内は、木目を基調としたリラックスできる空間。その人らしさを見いだすヘアスタイル提案を行い、カットだけではなくスタイリングも行うなど、従来のQBHOUSEとは、また違った魅力を感じられるブランドです。専用アプリや、店内の自動受付機での予約受付(当日分)を導入し、お客様が時間を無駄にすることなく利用できる仕組みを設けています。
高橋さんがセカンドステージとして選んだFaSS。同じ美容業界とはいえ、カットやカウンセリングなど1から覚えることも多かったそう。それでも高橋さんが「FaSSで働きたい」と思ったのは、なぜだったのでしょうか。

 

「自分の技術で、1人でも多くの人を笑顔にしたい」

FaSS 武蔵小杉店・高橋加奈枝さん

 

高橋さんとFaSSの出会いはドラマチック。たまたま買い物で立ち寄った横浜のショッピングモールで、FaSSの前を通りがかりました。店から出てきたのは、親子連れ。

「『すごくかっこよくなった!』『切ってよかったね〜!』って、笑顔で話してて。人を笑顔にさせられる仕事ってすごいなって思って、ずっと印象に残っていたんです」

当時は、ブライダルの現場で働いていた高橋さん。お子さんがまだ小さかったため、土日など限られた時間だけブライダルの仕事に取り組み、平日の時間がある時は、病院や介護施設でセットやヘアメイクなどをボランティアで行っていました。

充実した毎日を送っていましたが、働いていたお店が閉店することに。そこで思い出したのが、横浜のショッピングモールで見た親子連れの笑顔。

「ずっと心に残っていたので、やっぱり挑戦してみようという気持ちが湧いてきました。ボランティアでカットをする機会もありましたが、ほとんどの方が整える程度。ですから、ちゃんとカット技術を身につけてみたいという気持ちがありました」

そして何より、「なるべく家事や育児を妥協せずに、仕事と両立したい」と考えていた高橋さん。お子さんとの時間を大切にしながら、短期間でスキルを身につけられる制度があったからこそ、スタイリストを目指す決意ができたそうです。

入社してからは、ロジスカットスクールでカットの基礎を1から学びました。特に難しかったのは、カウンセリング。

「『ちょっと長くなってきたからさっぱりしたい』と言われても、どこをどのくらい短くすればいいか分からなくて。人それぞれスッキリの度合いも違うだろうし…と考えすぎて、最初はどうすればいいのか全然理解できませんでした」

特にFaSSには「自分に似合う髪型を探してる」という方の来店も多いそう。だからこそ、カウンセリングで要望を理解する力や、自ら提案する力も求められます。

トレーナーにアドバイスをもらいながら、高橋さんは何度もカウンセリングを行いました。こうした努力の末、ようやく迎えたスタイリストデビューの日。しかし、緊張のあまり、手の震えが止まらなかったそうです。

「髪を切るとなると、セットとは緊張感が全然違う。その不安な気持ちがお客様に伝わってしまったのか、お客様の表情も不安そうで…。その様子を察知してすぐにマネージャーが代わってくれました」

その後は、「どうすれば緊張せずにカットできるだろう」と考え、まずは不安材料であるカウンセリングを克服することに。他のスタイリストとお客様のやりとりを聞き、自分の引き出しを増やすように努めました。

「他のスタイリストから『眉毛から1センチぐらい』など、起点になる場所から切る長さを想定してカウンセリングをするといいよ、などのアドバイスをもらいました。そこからカウンセリングの苦手意識が克服され、少しづつカットをすることが楽しくなっていきました」さすがにショックでしばらく落ち込みました

緊張もなくなり、今ではお客様とのコミュニケーションも楽しめているという高橋さん。とくに、スタイリングは高橋さんの得意分野。セット技術やスタイリングに関する的確なアドバイスに、喜んでくださるお客様も多いそう。

「ただ切っただけでお見せした時とセットした後では、表情が違うんですよね。あぁ、私の技術で喜んでもらえたんだっていう実感が湧いてきて、すごくうれしいんです」

最初は経験不足で緊張してばっかりだったという高橋さん。周りの方々に助けられて、ひとつひとつ不安が解消し、今では楽しんで日々を過ごせているそう。

「1人でも多くの人を笑顔にしたいし、また私にカットしてもらいたいって思ってもらえるようにこれからも頑張っていきます!」

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