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これまで3回にわたり(3回目の記事はこちら▼)、事業推進本部・江藤 貴祥さんに、QBハウス独自の人事・教育分野に関する取り組みや想いをお聞きしました。

QBハウスで築く、新しいキャリアのかたち

最終回は、「QBハウスで築くキャリア」について。

店長やマネージャー、トレーナーなどの管理職にキャリアアップすることができるQBハウス。技術者だけでない選択肢を設け、それぞれが思い描くキャリアやライフスタイルを叶えることができる環境をつくっています。このようなキャリア制度を設けた背景、そしてこの先、QBハウスが目指す未来についてお聞きしました。

「理美容を諦めないでいられる場所を続けていく」

事業推進本部 本部長・江藤 貴祥さん vol.4

「社員を幸せにできなければ会社の存在意義はない」という北野社長の想いから、10年前に始まった働き方改革。2021年度は離職率6%、勤続表彰者数が累計750名という成果が得られました。

固定給制で、評価制度に基づく年 1 回の昇給。サービス残業も一切ありません(残業代完全支給)。もちろん社会保険も完備。土日休みや有給休暇も取得可能なため、子育てとキャリアを両立することもできる環境です。また、国内外に700以上の店舗数があるため、結婚などのライフステージの変化に合わせて、異動を希望できます。

また、店長やマネージャー、トレーナーなどの管理職へキャリアアップできる制度も設けています。希望者や推薦を受けた方がテストや面接を受け、合格すると役職に就けます。意欲を持っている人なら、入社歴は関係なく手をあげられます。

「QBハウスで役職に就く人に共通してるのは、人に興味があること。QBハウスは短時間にサービスを提供する仕事です。

時間でサービスを提供するために必要なのは、カウンセリングでいかにお客さんの気持ちを察して、要望をキャッチできるか。他の理美容室ならば、パーマやカラーの技術、シャンプーの気持ちよさ、接客など総合的にお客さんの満足度を作れる。でも我々はカットしかなく、しかも短時間しか接することができない。そうすると、お客さんの一つ一つの所作も含めて関心を持って接していないと、お客さんを満足させることはできないですよね」

短時間でお客様の要望を汲み取り、満足させることができているか。こういった普段の接客からも、役職に適しているかを見極めているそう。

「お客様だけでなく、他のスタイリストとの関係性においても、日頃から興味関心を持って接していけなければ、チームの関係性は築けないですよね。人に対して興味関心がない人には、仲間はついていきたくないと思うでしょうから。それと、継続性は大切な要素だと思います。QBハウスがつくりあげた技術を一貫して続けているか。店舗数も人数も多い私たちのような組織では、我流の人ばかりになってしまうと、品質もブランドも守れなくなってしまう。企業として私たちが何を大切にしているかを理解しているのかも、大きなポイントです」

( 技術指導を行うトレーナー )

店長だけでなく、トレーナー、エリアマネージャー、ブロックマネージャー、統括マネージャーと細かく役職を分けているのも、組織が大きくなっても、品質やブランドを守るため。

「一人が見ることができる範囲って限界があるんですよ。それを超えてしまうと、社員一人ひとりの状態が見れないし、正しく評価することができません。各店をまとめるエリア長、エリアをまとめるブロック長を設け、ブランド価値や社員が正しく評価される環境を守る。そのために、こういったキャリアが必要なんです」

カット未経験で入社し、3年後に店長、さらに4年後にはエリアマネージャーとなった方もいます。「話を聞いてくれて励みになった」「働きやすくなった」といった感謝の言葉をスタッフからもらい、大きなやりがいを持って働けているそうです。

「社員を幸せにできなければ会社の存在意義はない」という想いから、社員と向き合ってきたQBハウス。今後は評価制度の見直しを計り、さらにより良い職場環境づくり、モチベーションがあがる仕事の在り方を追求していきます。

「今後は、企業側から『こうして欲しい』と望むことだけでなく、それぞれが一生懸命取り組んでいることも認めてあげられる評価制度に変えていきたいと考えています。そもそも、理美容の現場を体験した人が集まって評価制度をつくっているので、もっと現場に即した、日頃お店で取り組んでくれていることを評価できるような制度を目指さないといけません。もちろん今までも仲間同士が評価し合うっていう風土は作っていますが、もう少し個人個人にフォーカスした評価制度をつくっていきたいですね」

ここまでQBハウスが企業としてやってこれたのも、社員一人ひとりの頑張りがあるからこそ。だからこそ、正しく評価し、QBハウスで働くことに誇りを持って働ける環境をつくりたい。企業と社員が互いにリスペクトし合える関係性をつくっていきたいと、江藤さんは言います。

「理美容業界のしんどさもわかっていながらも、諦めたくないとQBハウスに来てくれる人がいます。『やっとQBハウスにたどり着いたんです』という嬉しい言葉をもらうことも。だから、理美容を諦めないでいられるこの場所をいつまでも続けていくことが、我々の使命でもあるんです」

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