前回のコラムではスタイリストデビューが早くなった原因について解説しました。その続編として、「スタイリストデビューが早い事(早期スタイリストデビュー)のメリットは何か」について解説していきます。前回のブログではスタイリストデビューが早くなった原因として、働き方改革以降の社会の変化、美容業界特有の人材不足問題、美容室経営における生産性の向上をあげました。
前回の記事はこちらhttps://qb-recruit.com/column/post-9158/
それらの背景を前提として美容師側のメリット、経営者側のメリット、美容業界全体としてのメリット、以上3つの視点からみていきましょう。
美容師のメリット
早い成長とやりがい
スタイリストデビューまで、ほとんどのサロンでは教育カリキュラムが組まれています。半年から2年未満の早期スタイリストデビューの場合は「早期育成カリキュラム」といいます。新入社員は短期間で集中して多くの事を学び、新しいスキルや知識を習得していきます。また早期育成カリキュラムの場合は習得した技術からどんどんお客様を担当(入客)できる事が一般的です。この成長の過程で、自らの能力が向上していることを実感し、お客様から担当した施術を通して喜びの声をいただく事でやりがいを感じることが出来ます。
給料がアップする
多くの美容室の場合、通常アシスタント期間は給与が変わらない事が多いです(美容室によっては昇給があります)。そしてスタイリストデビュー後、基本給がアップし、自分の売上に応じて歩合給が加算される事が一般的です(自分があげた売上プラス、売上に対して決まったパーセンテージが歩合給として加算されます)。給料は個人のキャリアや能力の評価の一部と見なされるため、会社から評価されている事を実感し仕事への活力へ繋がります。
経営者のメリット
従業員満足度をあげられる
早期育成によって新入社員が自信を持ち、積極的に仕事に取り組む事ができるようになります。その結果、従業員全体のモチベーションが向上するでしょう。また、「早くスタイリストになりたい」というやる気のある人材を獲得する事ができ、将来のリーダーや中核メンバーを育成する事ができます。早くから仕事を任される事により、やりがいを感じ、従業員の定着率の向上に繋がります。
生産性が向上する
早くスタイリストになることにより、売上をあげる事ができます。その結果美容室全体の売上もあがり、生産性の向上につながります。
ただし、美容師の早期育成には逆にコストがかかる場合もあります。早期育成のための時間や指導する側の人材の確保、練習場所などの環境整備がそうです。また、指導される側の個人差がある事も考慮しなければいけません。そのため、効果的なトレーニング方法を見つけることも重要です。
美容業界全体としてのメリット
早期スタイリストデビューには上記のようなメリットがあります。そして、昭和時代のような「長い下積み、長時間労働、低賃金」というイメージが薄れつつあります。その結果美容師の社会的地位向上、美容師のなり手が増加することに繋がるでしょう。実際、企業の初任給が30年間上がらないという状況の中で、美容師の初任給はかなりアップしました。今では大卒初任給と変わらない美容室もあります。
早期スタイリストデビューのデメリット
では最後にデメリットについても考えてみましょう。早期スタイリストデビューでは、適切なトレーニング環境が得られず、若手美容師が必要な技術やスキルを十分に身に付けることができない場合があります。また、生産性のところでも少し触れましたが、指導する人材の問題もあります。経験豊富なスタイリストが指導を担当する場合、その指導に多くの時間とエネルギーが費やされ負担を感じ、業務効率が低下する可能性もあります。それらのデメリットを改善するために、適切なトレーニングや教育プログラムの開発、育成者のサポートなど、経営者や管理者は対策を講じる事が重要です。
以上、早期スタイリストデビューのメリット、そしてデメリットについても解説しました。
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