QBハウスがどのような想いを持ち、創業から歩みを進めてきたのかー。前回はロジスカットスクールの設立を機に、力をいれてきた「仲間との信頼関係づくり」についてお伝えしました。
今回は、社内カットコンテストの取り組みについてお伝えします。QBハウスに勤務するスタイリストのモチベーションアップと、カット技術の向上を目的に開催されているコンテスト。事業推進本部・江藤 貴祥さんにインタビューを行い、コンテスト開催を通じてQBハウスの目指す姿をお聞きしました。
「一緒に働いてる仲間の功績を認め合うことが最も重要」
事業推進本部 本部長・江藤 貴祥さん vol.3
コロナウイルスの影響で2年の中止を余儀なくされ、2022年11月にようやく開催されたカットコンテスト「QB GRAND PRIX 2022」。今年は感染予防のため予選会はなく、選抜メンバーのみで本戦を行いました。通常なら各エリアで予選会があり、本戦では国内だけでなく、香港やシンガポール、台湾などの国外からも参加する大きな大会です。
「カット専門店を名乗るということは、どこよりもカットを追求していかなきゃいけない。そのために始めたのがこのコンテストです。そして『仲間が仲間を認める風土』をつくり上げていくための取り組みでもあります。だからQBハウスのカットコンテストは、外部の人は採点しません。カットするのも、それを採点するのも仲間。一緒に働いてる仲間が選んだ人が表彰台に上がり、その功績を認め合うことが最も重要なんです」
ロジスカットスクールで技術を習得し、成長をするという循環が社内でできていく中で、さらに技術力を高める場として設けられたカットコンテスト。さらに、コンテストを通じて仲間同士が切磋琢磨したり、お互いを認め合うことで、QBハウスのチーム力向上につながっています。コンテスト出場した方に話を聞くと「参加するたびに、もっと多くのお客様に喜んでもらえる技術を提供できるように頑張らなくちゃと思う」「他の出場した仲間たちの頑張りを見ると、自分ももっと上へいきたいと思わせてくれる」という言葉も。
「コンテストだから勝ち負けはつくんですが、負けた人であっても、『もっとうまくなりたい』という向上心が生まれたり、『自分のブロックの人に優勝してほしい』という他者を応援する気持ちに繋がったり。しかも海外のメンバーは、自分の国の予選を勝ち抜いて代表として日本の決勝に来るわけです。そういう熱い想いを持った人が集まってくる大会なので、見ている人も仲間を尊敬する気持ちだったり、自分も頑張ろうと前向きな気持ちが芽生えるんですよね」
コンテストは、技術のトップが決まる大切な大会であると同時に、QBハウスで働く人たちが集まる、交流の場でもあるのだそう。自分の勤める店のスタッフを応援するために多くの人が駆けつけ、横断幕を掲げたり、仮装をしたりする人もいます。
「2015年にスタートした時は、応援メッセージ書くぐらいだったはずなんですが、年々盛り上がってきて(笑)。コンテストを通じて、自発的に仲間を応援する気持ちを育んでくれたんじゃないかなと思います。コロナが落ち着けば、元のようにたくさんの人が参加し、みんなで楽しめる大会にしたいですね」
QBハウスの行うカットコンテストは、単に出場者の技術レベルの向上だけでなく、互いにリスペクトし合い、チーム力を培う大切な機会なのです。
次回は、「QBハウスで築く新しいキャリアのかたち」についてお伝えします。
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