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就活を控えた美容学生の皆さん、あるいは転職を考えている美容師の皆さん、皆さんが就職活動の際に真っ先にチェックするのは何でしょうか?おそらく、給料、休日、勤務時間、福利厚生など、条件が中心だと思います。仕事をするにはそれらの要素はもちろん大切です。しかし、仕事の目的はただお金を稼ぐだけではなく、仕事を通じてどのような人生を送りたいのか、どのように社会にお役に立っていくのかという考え方、いわゆる「価値観」も大切です。その価値観のことを会社では「経営理念」といいます。

「経営理念って、聞いた事はあるけれどなんの事かわからない」という人が多いと思います。今回のコラムではサロン選びに必ずチェックしていただきたい経営理念について解説します。

経営理念とは何か

経営理念とは、企業が「なんの為に存在しているのか?」という存在意義を持ち、企業の行動方針や意思決定のベースなど、経営を進めるうえで大切な基準となる考え方を文章で表したものです。簡単にいうと経営理念は企業の「目指す方向や考え方」みたいなものです。

例えば、世界的に有名な企業である「Google」の経営理念は「情報の世界を整理し、世界中の人々に普遍的にアクセス可能にすること」です。これは、Googleが情報を整理し、人々に便利なサービスを提供することで、世界中の人々に利益をもたらすという考え方を示しています。そしてその考えに基づいた事業を展開しているのは私たちがよく知るところですね。

経営理念はなぜ必要なのか

経営理念は、企業の行動や方針に大きな影響を与えます。経営理念が社内に浸透すると、共通の方向性が確立され、企業文化(社風)が形成されます。社員のモチベーションが向上し顧客満足度が向上します。このことは企業の成長や持続可能な成功につながります。そのため、経営理念のない会社は方向性が失われ、羅針盤のない船のようなものになってしまいます。たとえば同じようなトラブルが発生した場合、人や部署によって判断基準がバラバラになり、経営が安定しないばかりでなく、社内外からの信頼を失ってしまいかねません。またこうした経営者の想いを経営理念としてわかりやすく表現するには、「①使命感(ミッション)」「②未来像(ビジョン)」「③価値観(バリュー)」の3つの要素で構成するのが良いとされています。

経営理念に共感できる事が大切

美容室も人材採用を定期的に行うところは企業として経営を行っています。そのため経営理念を持つ美容室は多いです。そして皆さんが就職活動を考えるとき、経営理念を見ることで、その会社がどんな考え方を大事にしているのかが分かります。そして、自分がその考え方に共感できるかどうかを考えることが大切です。自分の考え方や価値観と合う会社を見つけることで、働く意欲が高まるでしょう。

QBハウスの経営理念

では、私たちQBハウスの経営理念を紹介しましょう。

我々はお客さまに『ありがとう』と言われる均一で安心感のあるお手軽なサービスを提供し、世界一多くのお客さまから必要とされるヘアカットチェーン店を目指します。

共に働く仲間とは時間の価値を高めあう存在である。

お客さま、仲間に信頼される、尊敬される人間へと成長し、最高の笑顔(感謝)で世界を和ませることのできる組織へと日々進化していきたい。

皆で選ぶ、お客さま、仲間からより強く選ばれる為に

「言葉」「態度」「表情」「思考」

以上の理念に基づきカット10分で1350円という事業を展開しています。いかがでしょう?共感していただければ嬉しいです。

詳細はホームページに明記してありますので、興味のある方はぜひ、ご覧ください。

https://www.qbnet.jp/company/

サロン選びで経営理念について聞いてみよう

QBハウスはカット専門店ですが、一般の美容室の仕事は髪を切る。カラーをする。パーマをかけるなど・・・。基本的には同じです。しかし、人間が10人いれば10人の考え方があるように、企業も10社あれば10社の考え方があります。その考え方があるから同じ仕事なのに違った価値観、社風やルール、メニュー、技術、などが生まれます。就職活動において今まで気に留めなかった人はぜひ、サロン選びに経営理念を気にしてみてください。そして、採用担当者、あるいは社長に質問してみてください。経営理念はホームページや会社案内に書いてある事が多いです。わかるように書いてあれば、その意味を質問しましょう。そして書いてない場合は「経営理念はなんですか?」と質問してください。経営理念を通じて、そのサロンの経営や仕事に対する思い、情熱に触れる事ができるでしょう。その思いや情熱に共感した方があなた自身も目的を持って働く事ができるでしょう。

 

 

 

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