就活を控えた理美容学生の皆さん、あるいはいつか理美容師として働いてみたいと考えている皆さん、理美容業界には業界特有の「教育カリキュラム」「キャリアプラン」があります。教育カリキュラム、キャリアプランという言葉は良く聞くけれど違いがよくわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか？そこで今回のコラムでは美容業界の教育カリキュラムとキャリアプランの違いについて解説したいと思います。

教育カリキュラム

教育カリキュラムは、特定の教育機関やプログラムにおいて提供される連続のコースや学習内容の体系の事をいい、一般的に学生に必要な知識、スキル、価値観を身に付ける事を目的とした場合に使われます。美容業界では社会人としてスタートしてもすぐにお客様を担当できない場合がほとんどのため、サロンに入社と同時にお客様を担当できるレベルになるようカリキュラムが組まれています。その事を「教育カリキュラム」といいます。

教育カリキュラムについてこちらの記事で解説しています。あわせてお読みください。https://qb-recruit.com/column/post-7639/

教育カリキュラムの期間

教育カリキュラムは、入社後、スタイリストデビューまでの期間をいいます。QBハウスの場合はカット専門店という事もあり、入社6ヶ月間の教育カリキュラムを受講していただく事で、6ヶ月後にスタイリストデビューが可能です。カット、カラー、パーマなどの一般的な施術を行うサロンの場合、早くて1年、遅くて3年、平均すると2年から2年半の教育カリキュラムが組まれています。

スタイリストデビューについて、こちらの記事で解説しています。あわせてお読みください。https://qb-recruit.com/column/post-9122/

キャリアプラントは何か

ではスタイリストデビューした後はどうなって行くのでしょうか？美容業界ではスタイリストデビュー後、一定期間スタイリストとして活躍した以降をキャリアプランといいます。「キャリアプラン（Career Plan）」を直訳すると、「職歴の計画」となります。つまり、「これからの人生でどのような仕事をしていきたいか」をプランニングすることを意味します。

サロン選びにキャリアプランが重要な理由

美容業界の場合、スタイリストになるまでのハードルが高く、スタイリストになることがゴールになっていて、その先の事をほとんど考えていない人が多いようです。美容師人生はスタイリストになってからが本番です。職業として美容師を選んだ以上、60歳以上まで働く未来はほぼ確定しています。スタイリストは長い美容師人生においてあくまでも通過点です。スタイリスト以降のキャリアプランについても考えてみましょう。

そして、イメージしたキャリアプランが実現できる環境がそのサロンにあるのかが、サロン選びにおいてポイントになってきます。

サロンのキャリアプランの例

美容業界のキャリアプランは概ね下記の４つに分類する事が可能です。

①役職者になっていくコース

求人活動を積極的に行うサロンの場合、企業化して多店舗展開している場合がほとんどです。そのため、管理者が必要となり、主任、チーフ、店長、マネージャーなど、役職者としてキャリアアップしていくケースがあります。

②指導者になっていくコース

美容師に教育は必須であるため、指導者になっていくケースもあります。サロン内だけではなく、外部講師として活躍する美容師も少なくありません。QBハウスではスタイリストとして経験を積んだ後に、ロジスカットスクールの「トレーナー」として活躍できるキャリアプランがあります。

ロジスカットスクールについて、こちらの記事で解説しています。合わせてお読みください。https://qb-recruit.com/column/post-7335/

③経営者になっていくコース

美容師は独立開業しやすい職業である事は特徴のひとつです。そのためキャリアを重ねるにつれ独立し経営者を目指す美容師も少なくありません。しかし、独立開業には資金的な問題など困難も伴うため、独立支援制度を持つ美容室も多いです。

④スタイリストとして働き続けるコース

役職者や経営者を目指さず1人の美容師として長く働き続ける事を希望する人も多いです。特に女性の場合、出産や子育てという大きなライフイベントがあります。長く働くために柔軟的な働き方やキャリアプランがある美容室を選ぶと良いでしょう。

以上、教育カリキュラムとキャリアプランの違いについて解説しました。教育カリキュラムとキャリアプランは繋がっています。どのような美容師人生を送りたいのか、ぼんやりとでも良いので学生のうちから考えて就職活動にのぞみましょう。